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原因と起こる部位

リンパ浮腫が起こる原因は?起こりやすい部位は?

リンパ液は毛細血管から沁みだし、リンパ管に回収されて心臓に向かって流れますが、リンパ管がつまったり、切断されて途切れてしまうと、リンパ液が回収されずに手足にたまってしまいます。
リンパ液は刺激が強いので、たまったままにしておくと炎症の原因となり、皮膚や皮下脂肪、そして、リンパ管そのものさえも傷めてしまいます。

  • 腕のリンパ浮腫

    腕のリンパ浮腫

    腕のリンパ浮腫は、はじめは二の腕の内側や手の甲などにみられます。そのまま放置すると、前腕全体や肘の外側が特に硬く腫れることがあります。

  • 足のリンパ浮腫

    足のリンパ浮腫

    足のリンパ浮腫は、はじめは足の付け根や内もも、足の甲などにみられます。しばらくすると、すねや太ももにも広がります。

リンパ液とリンパ管

リンパ液は血液が濾(こ)されてできます。心臓から動脈を通って手足に運ばれた血液は、毛細血管を通って、およそ90%が静脈から心臓に戻っていきます。そして、残りのおよそ10%は毛細血管から沁みだして、細胞と細胞の間を満たす透明な間質液(かんしつえき)となります。間質液は皮下に張り巡らされたリンパ管に回収されてリンパ液となり、再び、心臓へと戻るのです。リンパ液はタンパク質やリンパ球を多く含み、老廃物などを回収する働きがあります。
リンパ管は皮膚の浅いところにはじまり、川のように集まって、皮下脂肪、腹腔や胸腔の中を通って心臓に向かいます。手足では直径0.1mm未満から0.5mm、太くても1mm程度しかありませんが、心臓の近くの胸管(きょうかん)と呼ばれる部分では数mmになることも。リンパ管は足であれば、足の甲からすねと太ももの内側のルート、またはふくらはぎから膝裏、太ももの中心のルートを通って足の付け根のリンパ節に向かいます。
リンパ液とリンパ管
そのあとは骨盤の中に入り、体の中心を通って心臓近くで大静脈に合流します。腕であれば、手の甲から肘の内側を通って、二の腕の内側から腋(わき)の下のリンパ節に向かい、鎖骨の下を通ってやはり心臓近くで大静脈に合流します。リンパ管は非常に薄い透明な管で、中には弁が無数についていて、外側に薄い筋肉が巻かれています。この構造が、リンパ液を心臓に向かって送り出すのです。 乳がんの場合は腋の下のリンパ節を、子宮頸がんや子宮体がん・卵巣がんなどの場合は骨盤内のリンパ節を郭清します(リンパ節郭清=がんの進展を防ぐためにリンパ節を切除すること)。そのため、がんの手術の後は、主要なリンパ管の流れが途絶えてしまい、リンパ浮腫を発症しやすくなるのです。

リンパ浮腫は、太ももの内側や二の腕の内側など、途絶えたリンパ管のルートに沿って、リンパ節に近いところから生じます。 また、原発性リンパ浮腫と言って、生まれつきの体質でリンパ管の流れが悪い場合もあります。この場合、心臓から遠いところで重力のかかるところ、すなわち、足先ほどむくみやすいようです。そのほか、肥満やケガを原因としてリンパ浮腫が生じることもあります。
リンパ液とリンパ管
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