バンデージや弾性ストッキング・スリーブをつけた状態で運動します。圧迫しながら運動すると、筋肉の動きと外からの圧迫によるポンプ作用でリンパ液・静脈血が効率よく流れます。関節を動かすと、筋肉も自然と動きますから、ポンプ作用が働きやすくなるのです。また、腹式呼吸をすると、胸腔が陰圧になり、リンパ液が心臓に向かって流れやすくなります。
運動は疲れすぎない程度に行ううことが重要です。運動をすると動脈血の流れが増加するので、リンパ液の産生も増えてしまいます。ゆっくりと脈拍が上がらない程度に行ってください。リンパ浮腫がみられる側だけでなく、反対側のリンパの状態も症状に影響します。両側ともバランスよく運動するようにしましょう。
ストッキングと筋肉に挟まれたリンパ管の流れが運動により促される。
また、ストッキングの圧力が加わると、筋肉に挟まれた静脈の還流も増加する。
バンデージは膝の周りに食い込まないように注意しましょう。
へそのあたりに手を当てて、吸うときはへそのあたりに空気をため、吐くときはおなかを凹ませるイメージです。この呼吸法を5回ほど繰り返しましょう。
仰向けに寝て、片足の膝で空中に円を描くようにします。
左右5回ずつ行ってください。
柔らかいボール(枕などでもよい)を膝で挟んでつぶします。内ももの筋肉を意識します。
5回繰り返し行ってください。
圧迫しながらスクワットすると、すねに壁を感じることがでます。
5回繰り返し行ってください。椅子の背などにつかまって、つま先立ちをします。ふくらはぎの筋肉を意識して、10回繰り返し行ってください。
足の甲の皮膚が動くのを意識しましょう。
10回繰り返し行ってください。首の付け根、鎖骨の上が伸ばされるのを意識しながら回しましょう。5回繰り返し行ってください。
肩甲骨と鎖骨が動くことを意識して回しましょう。
前後5回ずつ行ってください。上腕の筋肉が伸びて縮むのを意識しましょう。5回繰り返し行ってください。
手首を外回し、内回しすることで、前腕の筋肉が動くのを意識しましょう。内外それぞれ5回行ってください。
やわらかいボールを握りながら行っても構いません。前腕の筋肉が動くのを意識しましょう。左右5回ずつ行ってください。